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転生少女と転生少年・1

前回に引き続き、cosMo@暴走Pの楽曲「転生少女と転生少年」をパロってみました。
迷子少女の構想を考えていた時、新曲で転生が上がって聞いた瞬間、今まで考えていた構想がガラガラと音を立てて崩れ去るぐらいの衝撃を受けた曲でもあります。
ボカロが平気で、興味がある人はぜひとも聞いてほしい。
次いでいえばシリーズで2ndアルバム「星ノ少女ト幻奏楽土」を聞いてほしいです。
家出少年と迷子少女聞いてから転生少女と転生少女を聞いてみてほしいです。
あ、前作の迷子少女と転生少女の雪奈、いつも書いてる学パロと別人です。
原曲:転生少女と転生少年

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家出少年と迷子少女

いつか書きたいと思った曲の1つ。
cosMo@暴走Pの2ndアルバム「星ノ少女ト幻奏楽土」より
「家出少年と迷子少女」
爽やか絶望系のタグがついてるので、オチは暗いです。
ハッピーエンドはありません。
あと里玖雪じゃないです。

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痴話喧嘩

 中央都市よりかなり離れた場所にある魔法学園。
 そこでは魔法使いや騎士になるべく勉学に励む学生たちで賑わっている。
 全寮制で難しい授業や厳しい訓練を受ける学生たちにも楽しみがある。
 その1つ、ハロウィンパーティが今日行われる。


「ユキちゃーん! 着れたかしら?」
「はい! これ、すっごく可愛いです!」
 魔法使い科5年生の雪奈は食堂の女将・リイネのもとにいた。
 彼女以外にもたくさんの女子生徒がこの場にいる。
 リイネは旦那と一緒に食堂を切り盛りする傍ら、服飾を趣味としておりそのクオリティはお金を出してでも買いたいほどに高い。
「リイネさーん!」
「はいはーい!」
 現在、食堂内はハロウィンパーティのために仮装する女子生徒であふれている。
 そして、衣装を決めた女子生徒は思い思いの格好をしてパーティへ向かうのだ。
 ちなみに、今の雪奈は青のエプロンドレスに青のリボンを髪につけている。
「いってらっしゃーい。転ばないようにねー。あら、リクじゃない」
 リイネが出ていく女子生徒を見送っていると、里玖が近くを通った。
 どうやら自主訓練の帰りらしく、訓練着を着ていた。
「あ、どうも……」
「あらあら、あなたは着替えないの? みんな着替えてるのに」
「いや、俺は出るつもりないので……」
「まぁ、ユキちゃん出るって楽しみにしていたわよ? 張り切って着替えているし」
 話しかけてくるリイネから里玖は顔を背けて言う。
 その時、仮装をした雪奈がリイネのところにきた。
「リイ……あ、里玖! あれ、着替えないの?」
 エプロンドレスをまとった雪奈が里玖に気づき、声をかける。
 里玖は照れ隠しか、とっさに視線を外した。
「お、俺は出ないからな……」
「えー! 一緒に出ようと思ったのに!」
 シュンとうなだれる雪奈に、里玖は少し狼狽える。
「あ、リイネさん。あの衣装の中に里玖でも着れるサイズありますか?」
「たぶんあると思うけど……どうするの?」
「今着せます」
「!?!?」
「まぁv  ちょっと探してくるわね♪」
 雪奈の提案を聞いて里玖は軽くショックを受け、リイネはうきうきと食堂の仲へ入っていく。
「お、俺は着ないぞ! というか行かないぞ!?」
「せっかくのパーティだよ? 行かなきゃもったいないよ!」
「俺は行かん!」
「どうしてよ!」
「どうしてもだ!!」
 パーティに行く行かないで声を荒げ始める雪奈と里玖。
 ちなみに、パーティは自由参加である。
「一緒に来てよ!」 
「行くなら一人で行け!!」
 里玖の強めの一言に、雪奈は泣き出しそうな表情をすると、
「り、里玖のばかああああああああああああああああ!!!」
 と言って、その場から走り去っていってしまった。
「ん?」
 ちょうど雪奈の横を入れ替わるかのように、ヴァンパイア(黒のベストとパンツにマントを羽織った姿)に仮装した弥悠が通り、そして首をかしげる。
「今のは……雪奈?」
「ふんっ」
「あら、里玖。今雪奈が走って行ったけど、どうしたの?」
「なんでもない」
「あら、そっけない。喧嘩したの?」
「……あいつが悪いんだ」
 顔を背けていう里玖に、弥悠はまた首をかしげた。
「本当にどうしたのよ」
「……ハロウィンパーティに行かんというのに、俺にドレスを着せて行かせようとするんだ」
「……あぁ」
「ドレスなんて誰に言ってないでしょ?」
 弥悠は里玖の言った理由に若干納得していると、リイネが衣装を持って戻ってきた。
「はい。ヴァンパイアの衣装。白のシャツに黒のベストとパンツ、マントを羽織るだけの簡単なものよ。あら、ミユウちゃんこんにちは。ヴァンパイアレディの格好が素敵ねv」
「ありがとうございます。リイネさん」
「ほら、着替えてユキちゃんを追いかけなさい。あの子、楽しみにしていたのよ?」
「俺は……」
「ほら、行く行く」
 里玖はリイネに衣装を押し付けられ、そのまま背中を押されると、仕方ないというかのように雪奈が走って行った方向へと走り出す。
「でも、どうしてドレスを着させられると思ったのかしら?」
「たぶん、魔騎士科のラリアート兄妹の兄と騎士科のロウ兄弟が女装してたのを雪奈が見たからだと思います。前に話を聞いたので」
「まぁ、面白いことをする子たちね」
 若干げんなりしながら説明する弥悠にリイネはクスクスと笑う。
「でも、言い合うのは珍しかったな……あっさり心開いたくせに」
「まだ慣れない、って感じね。今までも参加したことないでしょ? リクは」
「え、えぇ。今までよりは多少、社交的になって……って、なんでわかるんですか?」
「一応、ここの生徒たちのことはある程度把握してるつもりよ?」
「!?」
「それよりも、言うことがあるんじゃなくて?」
「へ? あ、トリックオアトリート」
「はい、よく言えました。中で渡すわね」
 そう言って、リイネは弥悠を引き連れて食堂へと入ってった。
 その日の午後、弥悠は銀髪のヴァンパイアと茶髪のアリスを見かけるのだった。

おわり
***
うん、gdgdになった。
結局は痴話げんかして、仲直りです。
魔学の里玖は本当に雪奈だけ心を開いてますが、それでもなめな時もある面倒な男になりました。

魔法学園設定

友人たちに便乗して作り上げたものゆえ、想像妄想によるものが多々あります。
キャラの容姿に関してはいつもの学パロと変わらないので省略してます。

4人分、バラバラで作ったのでここから飛べるようにしてます。
雪奈里玖弥悠隼人

【魔学】 隼人 【設定】

ハヤト・コスギ 16歳

169cm/57kg
学年:5年生 魔法科
ランク:4
寮:東二号棟
属性:水・土
得意科目:魔具技術科(魔法具生成の授業にあたるもの)/魔法薬学
基本装備:杖、指定制服、フォーチューンブーツ(テイルズより拝借)

 故郷で薬師の家に生まれた一人息子。
 何かを作ったりするのは好きなので将来は家業を継ごうと学園に入学。
 魔法はそこそこ使えるも家業で使おうと思っているぐらい。
 料理が得意、お菓子作りも得意でよく寮生にふるまっている。
 薬とか苦いものを飲みやすく、食べやすく、使いやすくしたいと思っている。

 雪奈とは親が薬師をやっているという共通点から気が合い、一緒にいることが多い。
 里玖はなかなか心を開いてもらえず苦戦している。
 弥悠とは、雪奈と一緒にいたときに出会い、手製のお菓子をあげたことからせがまれるようになった。ほんのり恋心を抱いているも恋仲になるのは未定。

【魔学】 弥悠 【設定】

ミユウ・コウヅキ 17歳

162cm/52kg
学年:6年生 騎士科
ランク:4
寮:西三号棟
得意科目:格闘技
基本装備:ガントレット型の爪装備、指定制服、レザーブーツ

 幼いころ、田舎にあった村から都会の街へと越して、そこで兵士として働いていた父親にあこがれ騎士科に入学。
 入学して里玖と出会うが見事にそっぽ向かれ、むきになって構い倒す。よって少しばかり心を開かせることに成功。
 1年の時から里玖の世話係りとなっていて、気づけば担任や教師から里玖に関することを頼まれることもしばしば。
 1年2年と剣を扱ってきたがどうにも違和感が覚え、3年になって武器選択ができると真っ先に拳で戦うことを選んだ。
 ※模擬試合中に拳で戦っていたら教師に「剣はどうしたんですか!」って言われて「これが私の拳です!」とこぶしを見せながら言って怒られたことがあるとかないとか。

 雪奈とは幼馴染だが4.5歳のころに引っ越して以来の再会。
 里玖とは上記に書いた通り。
 隼人とは雪奈と再会した時に一緒にいて、話しているうちに餌付けもといお菓子を要求するようになった。いつ恋仲になるのかは不明。


 卒業生に弥悠によく似た兵士がいるとのうわさがあり。

【魔学】 里玖 【設定】

リク・ナカセ 17歳

180cm/63kg
学年:魔騎士科 6年生
ランク:5
寮:東二号棟
属性:闇
得意科目:剣術/上位魔法
基本装備:ブロンズソード、指定制服、レザーブーツ

 父親が剣士で母親が魔法使いという親に生まれた一人息子。
 しかしあまり他人に心を開かないというちょっぴりひきこもりチックになってしまったので、入学には両親は大賛成だった。
 入学後はもともと剣術の才能あってかめきめき兵士としては申し分ないぐらいまでに成長。魔法も攻撃特化タイプで成績もそこそこに良。

 弥悠とは入学時に出会い、しつこいぐらいにそばにいてやっと心を開けた人物。
 雪奈とは弥悠の幼馴染だと紹介されたときに、ポンと心の扉が開いたとか。ようは一目惚れ。
 ほかのメンツとはなかなか心開けないが、雪奈と弥悠とのかかわりで少しずつ交友関係を築いている途中。

【魔学】 雪奈 【設定】

ユキナ・ヤジマ 16歳

153cm/45kg
学年:魔法科 5年生
ランク:5
寮:西1号棟
得意属性:風・水・光
苦手属性:火・闇
得意科目:召喚術科/回復魔法科
基本装備:杖、指定制服、マジシャンブーツ

 母親が魔法使いで、昔から何かと魔法に触れてきていたため、入学にためらいはなかった。ちなみに父親は薬師。
 さらには精霊に話しかけられることもしばしばあり、それが最初は幽霊だと思っていたことも。
 召喚術の授業で初めて呼び出したのが水精霊であるウンディーネで本人も驚き、教師陣に大層驚かれたとか。
 召喚術を会得してからは精霊の力を借りてそれぞれの属性魔法を習得できるようになったため練習中。

 弥悠とは昔からの幼馴染だが、弥悠が都会に越していたため学園内で数年ぶりに再会。
 里玖とは初対面で一目惚れした。
 隼人とは同じクラスで、薬草作りで気が合ってからの仲。