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【現パロ】童心少女と大人世界・3


続き
「天羽君!」
「聖川、と征司」
 護は悠衣を抱えて近くの病院に来ていた。
 そこに紗良と、二人の上司であり護にとっては友人でもある天方征司が合流した。
「悠衣ちゃんは!?」
「眠ってる。みつけたはいいが、急に意識がなくなったから先生に診てもらったんだ。でも、なんの異常も見られないって……」
 ベッドで眠る悠衣のそばで護はうなだれる。
 どうしてこうなったのか、わからない、と。
「彼女が水卜悠衣、か」
「あぁ……聖川、あのことを話したのか?」
「うん……天羽君が出て行ったあと、天方君が来たから事情話して……直接支部長にかけあってくれたの。そしたら支部長、悠衣ちゃんに言った事とまったく違うことを天方君に話して……」
「羽瀬支部長は、水卜君には仕事をさせすぎたから長期休暇を与えた、と言われた。が、紗良に回しているはずの書類のサインがすべて水卜のもので、どういうことかと問い詰めたらあっけなく水卜にパワハラで紗良の仕事を押し付けていたことを認めた」
「さすが社長息子……頭上がらねぇよ」
「それより、彼女の勤務状況を知りたい。今わかる範囲でいい」
「あぁ、わかった」

《秩序レベル2》
 翌朝、子供たちは目を覚ました。
 すると、空には昨日はなかったはずのとても大きな穴が開いており、そこからたくさんの何かが降ってきていた。
「ねえ、あそこになんかおちてる!」
「いってみよ!」
「いこいこ!」
 子供たちは興味津々に起き上がり、走り出した。
 彼らがついた先には、たくさんのガラクタのようなものが積みあがっていた。
 大人からすればごみにしか見えないものでも、子供たちからすれば宝の山である。
「なんだこれ! すっげぇあるぞ!」
「これならいーっぱいあそべるね!」
「かくれんぼしよう!」
『さんせーい』
 たくさんの宝の山を目の前に、子供たちは目を輝かせてまずはかくれんぼを始めるのだった。
 どれほどの時間が経ったのだろうか、疲れた体を投げるように子供たちは地面に倒れる。
 それは全力で遊んだ証拠である。
「あーたのしかったー!」
「もうへとへと~……」
「あしたわなにしてあそぼっかー」
「ねむい……」
「……zzz」
「あ、リクくんねてる。またあしたきめよう」
『おやすみなさーい』

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