今日はハグの日らしいので、単純な話ですが降ってきました。
そういや、はぐはぐってことば、FF8のリノアが言ってたよね←
はぐはぐ
いつものように雪奈と里玖は喫茶エンジェルホームに遊びに来ていた。
夏休みということと、雪奈の父親が出張(しかも１か月の長期)のために雪奈はミカエリス夫妻の家にお泊りをしている。
ちなみに里玖の家はエンジェルホームより近い位置にあるのでお泊りはしていない。
そんなこんなで、部屋で雪奈は課題を済ませておこうと奮闘中。
里玖はその近くで雑誌を読みながら雪奈が課題を終わらせるのを待っていた。
そんな時、課題中だった雪奈はおもむろに立ち上がり、里玖の後ろへ回り込む。
「……雪奈？」
気配に気づいた里玖が雪奈を見る。
すると雪奈は――
「ぎゅーー」
と言いながら後ろから里玖に抱きついた。
「ゆ、雪奈！？」
「えへへ、今日はハグの日だって友達から聞いたから」
といたずらが成功したような笑顔で雪奈は里玖を抱きしめたままいう。
そんな雪奈に里玖は一瞬沈黙してから、前に来るように言う。
言われた通り雪奈は里玖の前へ移動すると、座るように指示される。
「どうしたの？」
「いや……」
雪奈が座るのを確認した里玖はそのまま雪奈を抱きしめた。
「ただ、こうしたかっただけだ」
一瞬ぽかーんとする雪奈だが、なんだかくすぐったいような気持ちがあふれたようで、“もう里玖ったら”とクスクス笑うのだった。