下書きより長くなった。
一応結婚してる設定。
ある日曜日、いつもより遅く目が覚めて、隣をそっと見る。
小さく丸まりながらよく眠るのは愛しい人。
起こさないようにそっと布団から出て、今朝のメニューは何にしよう。
今日は来客も来るし、お昼は一緒にと言っていたから軽めでいいかな。
トーストとベーコンエッグとレタスのサラダ。
あとコーンスープもつけようかな。
あれこれ考えながら二人分の朝食を作って、
時間を見れば約束の時間まであと数時間。
そろそろ起こして食べないと片付かないので、
未だ眠っている愛しい人を揺り起こす。
「弥悠さん、弥悠さん。朝ですよ」
「う~~~~んあと五分……」
「今日は矢島たちが来るんですよ。準備しなくていいんですか?」
「?! 忘れてた!!」
ガバッと起き上がる愛しい人。
いつもはきりっとして凛々しいけど、時々ちょっと抜けている時を見られるのは、
夫の特権なんだと思う。
「朝ごはん出来てますよ、食べましょう?」
「えぇ。あ、そうの前に」
「?」
「おはよう、隼人」
「はい、おはようございます」
「おはよう」
「? おはようぐぉ」
「敬語、いらないでしょ?」
ぐいぐいと両頬を抓まれ、頼りない声で謝ると離してくれた。
頬をさすりながら愛しい人の期待に応える。
「おはよう、弥悠」
期待に添えたのか、満足げな彼女を見て食事にする。
今日も一日頑張れそうです。